フィギュアスケートGPシリーズ最終戦となるNHK杯が27日、長野ビッグハットで開幕した。
日本からは男子に羽生結弦、無良崇人、田中刑事が出場し、男子のショートプログラムを終えた今日、羽生選手がソチ五輪で出した101.45点という自身の歴代最高得点を更新し、106.33点で首位に立った。
10月のカナダ大会ではショートのミスが響き2位に終わった羽生は、今大会、プログラム構成を大きく変更し、4回転サルコウから4回転3回転の連続ジャンプ、後半にトリプルアクセルというより難度の高い構成に挑戦した。
冒頭の4サルコウはやや身体が斜めになりながらも見事に着氷、その後のコンビネーションや3アクセルは加点のつく質の良いジャンプを飛んだ。ジャンプの前後にはイーグルやターン、ステップなどを加えた難度の高い構成を滑りきると、会場からはスタンディングオベーションが起こった。
得点は自身の持つ記録を5点近く上回るものだった。
インタビューで羽生は「世界最高得点? 一生懸命やった。点数より曲のジンクスというか、この曲でなかなかノーミスでいけなかったので(うっ憤を)晴らせて良かった。挑戦したかったこととか抜きにして、練習してきたことが間違いなかった。ほっとした」と溜飲を下げた。
そして、「気持ちを切り替えて、大切なフリーで頑張りたい」と語った。
男子ショートプログラムの結果は以下の通り。
1位 羽生結弦(日本)106.33
2位 金博洋(中国)95.64
3位 無良崇人(日本)88.29
4位 マキシム・コフトゥン(ロシア)82.27
5位 ミハル・ブレジナ(チェコ)81.64